今回は宅建試験の勉強で、捨てる科目があるかどうか解説します。
とお考えの方もいるでしょう。
ただ、安易に捨て科目を作ると、合格から遠のいてしまう可能性もあります。
そこで、今回は独学3ヶ月で一発合格したA・マキタが、次の点から解説していきます。
- 宅建試験の勉強で捨てる科目はある?
- 宅建試験の勉強で絶対に捨てたいときの楽で効率的な勉強法
これを読めば、捨てるべき科目があるかどうかバッチリ理解できます。
ぜひ最後までご覧ください。
宅建試験の勉強で捨てる科目はある?
宅建試験は勉強範囲が膨大なため、誰しも1度は考えたことがあると思います。
でも、それって本当に正しい判断なのでしょうか?
ここでは、宅建で捨てられる科目があるかどうかについて解説します。
基本的には捨てられない
基本的に全科目捨てられません。それは合格点と配点率にあります。
合格ライン | 35点~38点(年度によって変わる) | |
科目名 | 配点(全50問) | 理想的な得点数 |
権利関係 | 14点 | 8点~10点 |
宅建業法 | 20点 | 18点~20点 |
法令上の制限 | 8点 | 4点~6点 |
税・その他 | 8点 | 4点~6点 |
宅建試験は50問しかないのに、35点~38点も得点を取る必要があります。
例えば、税・その他(8問)を捨てたとしましょう。
残りは42問。合格ラインに乗るには、最高でも7問しか間違えることができません。
つまり、科目を捨てるということは「得点源」と「ミスを出来る余裕」を捨てることになるのです。
科目を捨てるくらいであれば、あらかじめ全科目に取り組んだ方が、合格率はグッと高まるでしょう。
宅建業法・権利関係は絶対捨てられない
特に宅建業法と権利関係は絶対に捨てられません。
配点数が大きいからです。
特に宅建業法は、比較的簡単な分野である上に、最も配点数が多いです。ライバルたちは平然と満点を取ってくるので、捨てるということは合格を諦めるに等しいと言えるでしょう。
権利関係も難しいですが、得点源として重要な科目です。
どちらも「捨てる」という選択肢はありませんので、理解しておきましょう。
法令上の制限・税その他は捨てられる?
科目そのものは捨てられません。
宅建試験は「1点」が大事な試験だからです。
試験後、このようにつぶやく受験者を、私はたくさん見てきました。
科目を捨てるということは、得点のチャンスを捨てるということです。
全科目を勉強しているAさんと、科目を捨てて勉強しているBさん…一体どちらが合格率が高いかどうかは、明白だと思います。
とはいえ、勉強は楽に効率的に行っていきたいですよね。
以下では楽で効率的な勉強法について見ていきます。
宅建試験の勉強で絶対に捨てたい時の楽で効率的な勉強法
その理由と具体的な方法について見てみましょう。
【科目別】楽で効率的な勉強法
科目そのものを捨てることはできませんが、科目ごとに捨てていい内容はあります。
試験には全く出てこない内容もあるからです。
ここでは、その内容について見てみましょう。
権利関係勉強法
権利関係は「保証・連帯保証」や「連帯債務・連帯債権」とった部分は、最悪勉強しなくても大丈夫です。
出題率が低いからです。
全く触らないのももったいないですが、常識的な問題なので、読解力があれば解けてしまう可能性もあります。
とはいえ、勉強するに越したことはありませんので、時間があればざっくり読んでおきましょう。
宅建業法勉強法
宅建業法に関しては、捨てられる内容は0だと思っていてください。
全範囲がトップクラスの出題率を誇るからです。
本試験に出てくる「宅建業法」は、殆ど過去問の焼回しなので「過去問を中心に解く」と良いでしょう。
宅建業法はやればやるだけ、リターンのある科目です。全ての内容を網羅するようにしましょう。
法令上の制限勉強法
法令上の制限は「用途制限」「都市計画法」はほぼ捨てて大丈夫です。
暗記量が多く、とても覚えきれるものではないからです。
ただ、出題される可能性があるの事実。受験者の中には、語呂合わせで全て覚える猛者もいるようです。
暗記するだけで答えられる可能性もあるので、余裕があれば目を通してみましょう。
税・その他
税その他では「所得税」を捨てましょう。
最も難易度が高く、出題率が低いからです。
「所得税」は税・その他の中でも、一番コスパの悪いテーマです。
全て理解しようとすると、時間がいくらあっても足りません。過去問で軽く触れる程度に留めておきましょう。
【期間別】楽で効率的な勉強法
時間のあるなしによっても、効率的な勉強方法は変わってきます。
ここでは、期間別に効率的な勉強法について見てみましょう。
時間に余裕がある時(残り6ヶ月)
6ヶ月あれば、1日2時間の勉強で十分に合格を狙えます。
なんて考えずに、一度は全科目に触れてみましょう。
過去問を正しく解けば、力を注ぐべき分野や内容が見えてきます。
ここでどれだけ積み重ねられるかが、合格率に大きく影響しますので、焦らずじっくり全科目に目を通してみてください。
時間に余裕がない時(残り3ヶ月)
時間に余裕がない時は、出題率が高い問題に全力を注ぎましょう。
出題率が低い問題を勉強しても、得点に結びつきづらいからです。
「権利関係3:宅建業法4:法令上の制限2:税その他:1」
このくらいの割合で過去問を解きましょう。過去問を解いていると、出題率の高い問題と低い問題が見えてくるはずです。
大事なポイントに重点を置いて勉強すれば、3ヶ月でも合格は十分に狙えます。
【通信講座】宅建試験で捨てる科目と無駄がわからない時
という方は、通信講座のご利用がおすすめです。
通信講座は初心者でも6ヶ月で合格できるよう、カリキュラムを組んでいます。合格に最も近づける効率的な講座やテキストを用意してくれるので、勉強だけに集中することが可能です。
当サイトでも数ある通信講座の中から、おすすめのものをピックアップして解説しています。よければご覧になってみてくださいね。
【まとめ】宅建試験で捨てる科目はある?
ここまで、宅建試験で捨てる科目があるかどうかについて解説してきました。まとめると次のようになります。
- 宅建試験に捨てられる科目はない
- 宅建業法と権利関係は絶対に捨てられない
- 科目は捨てられないが、内容によっては捨てられるものもある
- どれだけ無駄を省いて勉強できるかがカギ
基本的に宅建試験で、捨てられる科目はありません。
得点のチャンスを潰してしまうだけだからです。
ただ、科目の内容によっては、全く勉強しなくていいものもあります。
合格に向けて効率よく勉強するには「無駄」を徹底的に省く必要があるのです。
どんどんどんどん無駄を省いて効率的に合格を勝ち取りましょう!