今回は、宅建試験対策でおすすめの通信講座を比較しながらご紹介します。
近年では、宅建試験の通信講座を行なっている会社が非常に増えています。情報が多く、調べるのも大変ですよね。
そこで今回は、宅建を2回目に通信講座で合格したM・クボイが、次の点について解説していきます。
・【失敗しない】宅建おすすめ通信講座の選び方
・宅建試験はおすすめ通信講座より独学で合格できる?
自分に合った通信講座を選ぶことで大きく学習効率を上げ、合格に一気に近づくことができます。
この記事を読んで、自分にぴったりの通信講座を見つけましょう。
【絶対合格トップ6】宅建合格おすすめ通信講座2024!
通信講座を選ぶ際に気になるのが「本当に宅建試験に合格できるのか」どうかですよね。
宅建の通信講座は多様化しており、プランも煩雑になので、何を選んだらいいか分からない方も多いでしょう。
ここでは、数ある通信講座の中から、おすすめの通信講座を厳選。メリットやデメリットを交えて、丁寧に解説していきます。
迷った時は、この中から選べば間違いありません。ぜひ、最後までご覧になってくださいね。
1:アガルート
アガルートは令和5年度の宅建試験で合格率64.8%を達成している通信講座です。
運営元であるアガルート株式会社は「アガルート法律会計事務所」などを運営しており、そのノウハウを活用した法律系の資格講座を開講しています。
初学者に配慮された講義やテキストが人気で、毎年高い合格率を誇っているのが特徴です。
良いところ
アガルートでは、分かりやすいテキストと手厚いサポートで短期間の合格を目指すことができます。
各科目の知識をテキストで効率よく学習し、分かり辛いポイントは宅建試験に精通した講師が徹底的に教えてくれるからです。
受講期間中はライトカリキュラムなら10回まで、フルカリキュラムなら30回まで質問可能。講義で理解できない点も、納得できるまで質問できます。
合格に至るまでの様々な悩みを解決できるよう、手厚いサポート体制を整えています。
悪いところ
講義動画が分かりやすいと評判ですが、講義動画の視聴にやや難点があります。
アガルートは累計の講義時間が長く、ダウンロードできないからです。
時間にあまり余裕のない方や、すぐに動画見たい方には向かないでしょう。
講義動画の手軽さという点では、少し学習効率が悪い面があります。
総合点
アガルートは非常にコスパの高い通信講座と言えるでしょう。
合格に至るまで、テキスト・講義動画・質問などが最も充実している通信講座だからです。
受講プランも5万4000円~と、手ごろな価格から始められます。
「入念な準備をして今年こそは絶対合格したい」
という方は、アガルートがおすすめです。
2:フォーサイト
フォーサイトは平均合格率70%~75%の高い合格実績を持つ通信講座です。
秘密は5万人もの受講生に指導し、その実績を基に作られたオリジナルカリキュラム。
「合格点主義」をモットーに最短3か月で合格できるようにカリキュラムが組まれています。
講義動画も合格者から高い評価を得ており、通信講座の中でトップクラスの人気を誇っています。
良いところ
フォーサイトではライブ配信の講義動画を視聴しながら、その場で質問ができます。
そのため、講義を聞いて理解できない部分を、リアルタイムで質問することが可能です。
その場で不明点や質問点を解消できるので、学習効率がぐんと上がるでしょう。
チャット機能を他の受講生との交流にも使えるのが魅力。
「他にも頑張っている仲間がいる」
というモチベーションの維持にも最適です。
悪いところ
フォーサイトでは最低限の知識しか学ぶことができません。学習効率を上げるために、出題傾向が低いポイントは一切排除しているからです。
過去問で細かいポイントにぶつかった時は、自分でリサーチする必要も出てくるでしょう。
細かい部分も入念に学習したい人にとっては、やや懸念点になる可能性があります。
ただ、宅建の合格に細かいポイントは無視しても大丈夫です。最低限の知識を習得していれば、それほどポイントは合否には関係ないです。
総合点
フォーサイトは短期間で合格を目指したい方におすすめです。学習効率を下げるポイントを一切排除し、重要ポイントにのみフォーカスして教えてくれるからです。
テキストは紙ベースとデジタルベースの2種類から選択可能。講義動画も15分程度と短めなので、場所を選ばずに学習できるのも魅力。
最短合格を目指したい方は、フォーサイトを選べば間違いないでしょう。
3:スタディング
スタディングはスマホでの学習に特化した通信講座です。
人件費や教室運営費を削減し、低価格でのサービス提供を実現。1万円台という驚きの価格で講義などを受講可能です。
このスマホでの学習だけで、宅建試験に1発合格した受講生もいます。隙間時間もスマホ1つで学習できるので、高い学習効率を期待できます。
良いところ
スマホ1つで全ての学習が簡潔するため、いつでもどこでも学習できる点はメリットになります。
自宅での学習はもちろん、外出先の隙間時間でも学習できるので、学習効率が高くなります。
1回の講義は約40分程度。少し長く感じますが、2回目以降は倍速で視聴する機能を使って、学習時間を短縮可能です。
間違えた問題に集中的に取り組めるなど、他の機能も充実。宅建合格に向けて、時間を最大限に活用しながら、効率的に学ぶことができます。
悪いところ
スタディングでは質問や相談などのサポート体制にやや難があります。
スマホで完結するように作られているので、質問できる講師がいないのです。
理解しづらい点は、テキストを繰り返し読むか、自分でリサーチする必要があるでしょう。
悩みや疑問を講師に相談したい方には、あまり向かないかもしれません。
総合点
スタディングは費用抑えて、隙間時間を最大限に活用して学習したい方におすすめ。
スマホで学習を完結できるよう設計されているため、ライフスタイルに合わせて自由に学習できるからです。
独自のAI機能で受講者の弱点も把握。合格に向けてどのようなポイントを学習すべきかも明確にしてくれるので、学習効率も大幅アップ。
電車で通勤する方や育児で忙しい方は、スキマ時間を活用して宅建合格を目指せるでしょう。
4:資格スクエア
資格スクエアは指導実績抜群の2名の講師による、分かりやすい講義が特徴の通信講座です。
長年の法律指導を基に生み出されたメソッドで、理解が難しい法律の概念を簡単に理解できます。
学習の要となるテキストにも、資格スクエアならではのこだわりが随所にちりばめられています。利便性に優れたテキストなので、学習効率を大幅に高めてくれるでしょう。
良いところ
資格スクエア一番の魅力は、法律指導に特化した分かりやすい講義。
宅建試験の難所である「権利関係」について、どこよりも分かりやすく解説してくれます。
民法は非常に分かり辛いため、独学者が挫折しがちな分野です。
法令関係に抵抗がある方は、資格スクエアで講義を受けるといいでしょう。
悪いところ
若干コストが高いことが挙げられます。
一番安いプランでも6万6000円。このプランは分からない点について質問することができません。質問できるプランを選択すると、7万7000円になってしまいます。
「コストを抑えて学習したい」
という方には、他の通信講座も合わせて比較検討したほうがいいでしょう。
総合点75:権利関係が苦手な人におすすめ
資格スクエアは、民法などの権利関係が苦手な方に特におすすめです。
実績抜群の講師が、誰でも理解できるよう分かりやすく講義してくれます。もちろん、他分野の講義も充実しているのでご安心ください。
また、テキストのクオリティも高いので、学習の効率を高めやすい点も魅力。
「独学で民放はちょっと不安…」
という方は、講義の分かりやすさが嬉しい資格スクエアにするといいでしょう。
5:資格対策ドットコム・eラーニング(by㈱アーティス)
「資格対策ドットコム」は、株式会社アーティスが運営する資格取得や業務スキル習得のためのウェブサイトです。
中でも資格取得のためのeラーニングと呼ばれるサービスは、クオリティの高い学習コンテンツにくわえ、学習効率を向上させる独自のメソッドを取り入れたものになっています。
eラーニングはweb上で学習が完結するように設計されています。そのため、教室運営費や人件費などを削減し、低コストでの受講を実現。
回数無制限で質問もできるので、効率よく学習を進めることができるでしょう。
良いところ
「資格対策ドットコム」は厳選された情報を隙間時間で効率よく学習できます。
その秘密は要点が詰まった、分野ごとのwebテキスト。大事なポイントを重点的に学べるので、初めて学習する科目や苦手な科目もすっきり理解可能です。
問題解説ページには、webテキストの関連ページへのリンクもあるため、間違えた問題もすぐにテキストで再確認可能です。
テキストはPDFでダウンロード可能なので、覚えるべき箇所をダウンロードしておけば、ちょっとした空き時間にも役立ちます。
悪いところ
「資格ドットコム」は講義動画が短く、あまり充実していません。
テキストを中心的に学習するため、講義動画が短めに設定されています。
講義は、重要な部分や分かり辛いポイントにのみ絞って解説しているため、やや物足りなさを感じる場合もあるでしょう。
質問回数は無制限なので、分からない点は納得するまで聞くことができます。
総合点72:手ぶらでどこにいても勉強したい方におすすめ
資格対策ドットコムは隙間時間を使って効率的に学びたい方におすすめです。
要点をまとめたwebテキストと見返しやすい問題演習を、スマホ1つで学習できるからです。
同じくwebに特化したスタディングとの違いは「テキストメインの学習」と「無制限で質問できる」こと。
サポートを受けつつ、自分の好きなタイミングで学習したい方は資格対策ドットコムが良いでしょう。
6:オンスク.jp
「オンスク.jp」はスマホ・タブレットなどで、資格講座を受講し放題のオンライン学習サービスです。
月額料金980円~という脅威のお値段で受講可能。
「そんなに安くて大丈夫?」
と不安になる方もいるでしょう。
なんと講義動画は140本以上あり、全ての範囲をカバーしているうえ、プロによる講義なので内容も充実。
過去問1冊分の問題演習も受講できるので、しっかり試験対策をすることができます。
良いところ
「オンスク.jp」は格安でコスパの高い宅建の学習をすることができます。
TACの一流講師が講義をしているうえ、演習問題も充実しているからです。
演習問題は正誤の自動チェック機能も搭載。間違えた問題は、理解できるまで何度でもやり直すことができます。
費用を少しでも抑えたい方は「オンスク.jp」での受講がおすすめです。
悪いところ
「オンスク.jp」は過去問の掲載数がやや少ないのがネックです。
通常、宅建試験に受かるためには、10年~12年分の過去問が必要だと言われています。
「オンスク.jp」の過去問数は約8年分。過去問演習の数が少々不足しているので、他のアプリや過去問でフォローする必要があるでしょう。
総合点80:費用を抑えたい方におすすめ
「オンスク.jp」は費用を押さえて宅建試験に合格したい方におすすめです。
「オンスク.jp」では、格安でプロの講義を受けたり、問題演習を行ったりできます。
学習の進捗管理も自動で行ってくれるので、スケジュール管理をする必要もありません。
毎月の娯楽費を少し「オンスク.jp」に回すだけで、好きなだけ講義を受講できるので、費用を抑えたい方はぜひ利用してみてください。
【失敗しない】宅建おすすめ通信講座の選び方!
ここまで様々な通信講座を解説しましたが、まだ「自分に合ったサービスが分からない…」という方もいるでしょう。
そこで、ここでは自分に合った「失敗しない」サービスを選ぶために、項目別の比較方法を解説していきます。
受講価格で比較
紹介した通信講座の料金は次の通りです。
通信講座名 | 料金(総額&月額) |
アガルート | 4万9800円~ |
フォーサイト | 5万9800円~ |
スタディング | 1万9800円~ |
資格スクエア | 6万6000円~ |
資格対策ドットコム | 4万5100円~ |
オンスク.jp | 月額980円~ |
価格だけ見ると、オンスク.jpが一番安いです。
ただ、サポート内容や学習環境によって合う合わないがあります。
価格は「判断基準の1つ」として捉えておきましょう。
サポート体制で比較
各通信講座のサポート体制は次の通りです。
通信講座名 | サポート |
アガルート | 分からない点は質問可能(回数制限あり) |
フォーサイト | ライブ配信動画でリアルタイムで質問できる |
スタディング | AI機能が弱点などを把握して学習すべき場所を提示してくれる |
資格スクエア | 合格への道筋を最新技術でカリキュラム化 |
資格対策ドットコム | 質問回数が無制限 |
オンスク.jp | 学習進捗状況を視覚化しモチベーションを維持しやすい |
各社では学習の悩みや疑問を解決するために、様々なサポートを展開しています。
自分が欲しいサポートは何かを明確にすると、通信講座も選びやすくなるでしょう。
サポートを重視したい方はぜひ参考にしてみてください。
合格率&合格者で比較
各通信講座の合格率は次の通りです。
通信講座名 | 合格率 |
アガルート | 令和5年度:64.8% |
フォーサイト | 76.1% |
スタディング | 2023年合格者数:1,036名 |
資格スクエア | 実績不明 |
資格対策ドットコム | 非公開 |
オンスク.jp | 非公表 |
合格率はほとんど大手のアガルートとフォーサイトのみの公表です。
webを中心として行っている通信講座では、合格者の数を追いづらいため、非公表の場合が多いようです。
気になる方は、実際に使用した方のレビューや評判を参考にしてみてください。
合格実績や使用した方のレビューや評価は、サービスの質を図る指標にもなります。
1つの判断材料として把握しておくと良いでしょう。
初学者向けの講座で比較
通信講座名 | 講座内容 |
アガルート | 入門総合カリキュラムなど初心者にも安心のコースあり |
フォーサイト | 状況に合わせて選べる3コースから選択可能 |
スタディング | 状況に合わせて選べる3コースから選択可能 |
資格スクエア | 法律指導に特化した講師が初学者にもわかりやすく指導 |
資格対策ドットコム | 質問回数無制限なので、悩みも解決可能 |
オンスク.jp | TACのプロ講師が分かりやすく講義 |
大手サイトは、初学者向けのコースを展開しています。
「宅建試験を受けるのは初めて」
という方は、アガルートやフォーサイトなどの、初学者向けのパックを選択するのが無難でしょう。
学習経験者向けで比較
通信講座名 | 学習経験者向けのサービス・講座内容 |
アガルート | 経験者に向けて反復学習を手厚くサポートしてくれる |
フォーサイト | 演習問題に特化して効率よく学習できる |
スタディング | 基礎知識があれば独学でコスパ高がく学習できる |
資格スクエア | 権利関係で悩んでいる方は非常にわかりやすい |
資格対策ドットコム | 講義を経験済みの人はテキストでじっくり学習可能 |
オンスク.jp | 基礎知識があれば、コスパよく学習可能 |
学習経験者は、どの通信講座をとってもコスパが高く学習可能です。基礎知識があり、自分で理解できることも多いからそのようになっています。
「基礎的な知識はあって、あとは反復するだけ」
という方は、コスパの良い通信講座を選ぶといいでしょう。
自分にあったものを選ぶ
ここまで色々と比較しましたが、結論としては通信講座は自分に合ったものを選ぶのが一番です。
高い費用を出しても、自分に合ったものでなければ学習効率が落ちてしまうからです。
例えば、初学者の方がいきなり質問サポートのない通信講座を利用すると、学習があまりはかどらなくなります。
様々な内容を比較し、自分に合った通信講座を選ぶことが、合格の近道になります。
宅建試験はおすすめ通信講座より独学で合格できる?
宅建試験は独学でも合格は可能です。実際に自力で合格している人もいます。ただし、その合格割合は非常に低いです。
宅建試験の合格率は毎年15%~17%。100人受けて15人~17人の合格者です。
その合格者の中でも、独学者の割合はわずか10%と言われています。
つまり。100人の合格者がいても、たったの1人~2人の独学者しか受からないのです。
100人×17%=17人
17人×10%=1.7人
2023年の合格者は、40,025人(合格率17.2%)
40,025人×1.7%(独学者)=約680人(2023年独学合格者)
一見、680人を超えていると、自分でも独学で合格できるのではないかという錯覚に陥ります。しかし、独学での合格は現実的には非常にしんどいです。
独学で合格できないとはいいませんが、通信講座を受講した方が、楽に合格の可能性が上がることは理解しておいて欲しいです。