今回は宅建試験に独学で受かった人の合格率が高いかどうかについて解説します。
「独学でも合格できる」
と聞くと、手間と費用のあまりかからなそうな独学を選びたくなりますよね。でも、それは本当に正しい判断なのでしょうか。
そこで、今回は次のような点について、3ヶ月で独学合格したA・マキタが丁寧に解説します。
- 宅建試験に独学で受かった人の合格率は高い?
- 宅建試験に独学で受かった人には勉強方法とコツがある
- 宅建試験に独学で受かった人のおすすめテキストと過去問
- 宅建試験に独学で受かった人の費用総額!
- 宅建試験の独学が難しい時は格安な通信講座
- 宅建試験に独学で受かった人のまとめ
この記事を読めば、独学での合格率などが分かるので、独学で学習すべきかの判断材料になるでしょう。
ぜひ最後までご覧になってみてください。
宅建試験に独学で受かった人の合格率は高い?
独学での合格率は非常に低いです。
難解な専門用語が多数出てくる上に、モチベーションが長く続かないからです。
宅建試験の平均合格率は15%~17%と言われています。100人受けると、15人程度しか受かりません。
その合格者の中でも、独学で合格できるのはわずか10%。つまり、15人の中に1人~2人しか独学での合格者がいないのです。残りの9割はほとんどが、通信講座や予備校に通っている方…ということになりますね。
宅建試験に独学で受かった人には勉強方法とコツがある
宅建試験に独学で受かった人たちは、コツを押さえて勉強を行っています。
ここでは、独学で受かった人たちが、どのような勉強方法を取っていたのか見てみましょう。
過去問を解きまくっている
独学で受かった人達は、例外なく過去問を解きまくっています。
宅建試験は、約7割の問題が過去問を参考に作られるものだからです。過去問を「正しく解く」ことで、しっかり試験対策を行って本番に臨んでいるのですね。
「正しく解く」とは、肢1つ1つについて、正誤の理由をしっかり考えながら解くということです。正答数に終始するような解き方では、どの部分を理解できていないのか分からないため、合格は難しいでしょう。
正しい解き方については、別記事でも解説しているので、参考にしてみてくださいね。
⇛過去問の解き方
宅建業法に力を入れている
独学での合格者は、宅建業法に力を入れています。宅建業法は宅建試験の得点源になる分野だからです。
宅建業法は毎年20問出題されます。分野としても難易度は低く、要点を押さえるだけで簡単に点数を取れます。
逆に言えば、他の受験者にとっても簡単だということ。ただでさえ不利な独学者は、この宅建業法を落とすと合格が遠のきます。
独学で学習する方は、最優先で宅建業法を勉強しましょう。
スケジュール管理が得意
独学で行っている方は、スケジュールを上手に管理しています。
継続して学習することの重要性を理解し、必要な時間を見定めて計画を立てているからです。
宅建試験はおよそ300時間前後の学習が必要だと言われています。試験まで半年ある場合は、1日1時間半程度の学習が必要です。
忙しい社会人が、1日に3時間も4時間も学習することは至難の業。だからこそ、最高効率で継続できる学習時間を見極め、コツコツと準備しているのです。
予定が入った時は、スキマ時間を上手く使って学習していることもあります。
合格のコツは「継続」すること。継続するには「モチベーション」の維持が必要です。あなたは毎日4時間の学習を続けられますか?多くの人が、挫折するでしょう。
独学で合格したい方は、必要な学習時や普段の生活などを鑑みて、上手にスケジュール管理を行わなければなりません。
勉強する時間を決めている
勉強する時間を決めていることも、独学での合格者に共通するポイントです。
先ほどの話にも通じますが、スケジュール管理は独学で受かるためのキモ。計画を立てられない場合は、間違いなく受かりません。
独学者は勉強する時間を決めています。私が独学で合格した際は。
「1日2時間~2時間半まで。午前中に学習時間を集中させ、夜はあまりやらない。」
と決めていました。長時間の学習や疲れている夜間帯の学習は効率が落ちるからです。
また「1日〇時間まで」と決めて学習すると、達成感を味わえます。その達成感が自信に変わり「明日も頑張ろう」というモチベーションにもつながります。
独学で学習する方は、時間を決めて学習するようにしましょう。
予想問題は絶対やらない
独学者は予想問題を絶対にやりません。私も一切手を付けませんでした。理由は次の通りです。
- 試験よりやや難しめに作られている
- 出題可能性の低い問題も出てくる
- 間違えると自信を無くす
では、詳しくみてみましょう。
理由①:試験よりやや難しめに作られている
予想問題は試験よりもやや難しめに作られています。それは受験者に知識の穴を気づかせるためです。
予想問題を解いて間違えた場合、自信を無くしてしまいますし、間違えた部分を振り返らないと不安になってしまいます。
そうするととても面倒です。過去問だけで十分合格できますので、手を出さないようにしましょう。
理由②:出題可能性の低い問題も出てくる
予想問題では細かな知識が必要な、出題可能性の低い問題も出てきます。
先ほど申し上げた通り、受験者に知識の穴に気付いてもらうためです。
もちろん、細かな知識もあるにこしたことはありませんが、出題可能性の低い問題に時間を割くのは効率的ではありません。
理由③:間違えると自信を無くす
間違えて自信を無くしたり、無駄な部分まで知識を掘り下げるようになると、学習効率が圧倒的に落ちてしまいます。
「過去問で合格できた」という話はよく聞きますが「予想問題で合格できた」という話はほとんど聞いたことがありません。
独学者は、予想問題に時間を割くことが、かえって学習効率を落とすことを理解しているからです。
独学で受かりたい方は、予想問題に手を出さないようにしましょう。
最後の1ヶ月で模擬試験を受験してる
独学での合格者は、試験1か月前に模擬試験を受験しています。模擬試験を受けるメリットは以下の2つです。
- 本番の雰囲気を味わうことができる
- 実力試しができる
具体的に見ていきましょう。
本番の雰囲気を味わうことができる
「合格できる実力」と「実力を発揮する力」は別物だと考えてください。
十分に実力があるのに、当日に緊張してパニックになり、受からない人は多くいます。
緊張しやすい方は、模擬試験を受けて事前に雰囲気に慣れておくといいでしょう。
実力試しができる
模擬試験は良い実力試しになります。自分の理解力を試す絶好に機会です。
とはいえ、模擬試験の内容はやや難しめ。細かい知識まで求められてくるので、結果は参考程度にとどめておきましょう。
ただ、模擬試験で間違えたところ復習して押さえておきましょう。特に、多くの受験生が点数を取れるところはしっかり復習しなければなりません。
過去問やテキストで知識は習得できますが、それを本試験で発揮できるかどうかはまた別の話です。
独学受験者はそのことを理解しているので模擬試験を受けるのですね。
緊張しやすい方や実力試しをしたい方は、一度模擬試験を受けておきましょう。
宅建試験に独学で受かった人のおすすめテキストと過去問
独学で宅建試験に受かりたい方のために、私がおすすめするテキストと過去問は「宅建士 合格のトリセツ」シリーズです。私がこのテキストを使った理由は次の通りです。
- フルカラーで見やすい
- イラスト・図解が豊富
- 3冊に分冊できるので持ち歩ける
- 説明がシンプルで分かりやすい
内容について具体的に見ていきましょう。
フルカラーで見やすい
「宅建士 合格のトリセツ」のテキストはフルカラーで非常に見やすいです。
宅建はただでさえ情報量が多いので、文字や図解にイラストがついていると、直感に理解しやすくなります。
イラスト・図解が豊富
「宅建士 合格のトリセツ」は、イラスト・図解が豊富なため、直感的に理解しやすいのも特徴です。
専門用語や難解な文章があると理解が難しいので、優しいイラスト・図解があると学習効率が高まります。
難解な文章に抵抗がある方におすすめです。
3冊に分冊できるので持ち歩ける
「宅建士 合格のトリセツ」は3冊に分冊して持ち歩けるのも魅力。
⇛3冊に分冊とは権利関係・宅建業法・その他ということでしょうか?
多くの基本書は一冊にまとまっていたり、分冊されていても分厚いものばかり。カバンもかさばりますし、持ち歩く気にもなりません。
忙しい社会人の方は、分冊して持ち歩ける「宅建士 合格のトリセツ」が一番使いやすいです。
説明がシンプルで分かりやすい
「宅建士 合格のトリセツ」は余分な情報を省き、要点だけをギュッと凝縮。効率よく学習を進めることができます。
要点だけを押さえているので、内容は非常にシンプル。逆に、密な情報が欲しい方は、少し物足りないかもしれません。
しかし、宅建合格には密な情報は必要ありませんので、このテキストで十分です。
テキストと過去問を選ぶ際、私は「手軽さ」と「分かりやすさ」を重視しました。
社会人はとにかく忙しいので、学習する時間があまり取れません。なので、スキマ時間で、最高効率の学習をしたい…という私の願いを叶えてくれるのが、このテキストだったのです。
基本的に家では「宅建士 合格のトリセツ」のテキスト・分野別問題集を使って学習しました。外出時は学習したい分野のテキストを持ち出し、宅建アプリで1問1答をしながら、分からない部分をテキストで補完していました。
テキスト・問題集選びに迷った方は、ぜひ使ってみてくださいね。
宅建試験に独学で受かった人の費用総額!
私が宅建試験の独学でかかった費用は約1万円です(受験費や交通費除く)。購入したものは次の通りです。
- テキスト(約3,300円)
- 分野別過去問題集(約3,000円)
- 年度別過去問題集(約3,000円)
- 付箋やメモなど文房具(約1,000円)
費用だけで見ると、かなりお安いですね。1万円払って、宅建士に合格できるのであれば、誰しもが独学で学習したいところでしょう。
ですが、その代わりに「時間」と「労力」をかなり払っています。
独学受験者は、勉強以外にも、自分で色々と行う必要があります。色々とは、次のようなものです。
- 学習計画の管理
- 学習すべきポイントの調査
- 例年の出題傾向
- 理解が難しい分野の調査
- 学習する順番
- 学習にかけるべき時間…etc
学習計画の管理
学習計画の管理は、独学で最も重要なポイントです。これが管理できないとまず合格できません。
試験日、受かるまでに必要な勉強時間、勉強できる日…といったものを、全て自分で考えて勉強する必要があります。
学習すべきポイントを調査
学習するポイントを調査する必要があります。例年、出題される問題は7割程度が同じ内容なので、効率的に勉強する必要があります。
宅建は要点を押さえないと、学習効率が異常に下がります。余計なポイントまで学習すると、合格が遠のいてしまいます。
例年の出題傾向
例年の出題傾向を抑える必要があります。宅建は7割程度が過去問を参考に出題されるからです。
宅建試験は範囲が広いので、テキストの隅々まで勉強していると、とても勉強時間が足りません。
そのために各分野の出題傾向を押さえる必要があります。
理解が難しい分野の調査
独学者は、理解が難しい分野の調査をします。宅建の勉強は難解で、その中でも「権利関係」と「法令上の制限」は特に難しいです。
この2つの攻略ポイントを知らずに突っ込むと、時間だけが過ぎて学習効率が落ちます。
独学受験者は、この2分野の膨大な範囲の中から、どこがキモになるのかを探し出す必要があります。
学習する順番
学習する順番も考えなければなりません。
大体は
- 宅建業法
- 民法
- 法令上の制限
- 税・その他
の順番ですが、慣れてきたら試験日と照らし合わせ、どの分野を重点的に攻めるかスケジュールを考える必要があります。
学習にかけるべき時間
学習にかけるべき時間は、独学者なら絶対に必要な要素です。
社会人の方は、限られた時間の中で効率よく学習していかなければなりません。
それには、「時間ができたからやる」ではなく「〇時間〇〇をやる」まで落とし込む必要があります。
「テキストを買って勉強すればいいだけなのでは?」
と思うかもしれませんが、そんなことはありません。学習計画を立て、学習すべきポイントを見極め、分からない部分は全て自分で調べる必要があるのです。
学習している途中に「やらなくていい箇所だった…」と、分かることもあります。学習計画を立てるだけで1日が終わったこともありました。
そういった内容を込みで、かかる費用1万円です。コスパ的には、実はそんなによくないのかもしれませんね。
宅建試験の独学が難しい時は格安な通信講座!
「宅建試験を独学でやるのは難しそう…」という方は、格安な通信講座の受講をおすすめします。理由は次の通りです。
通信講座が良い理由
- 合格までのスケジュールに沿って学習すれば良い
- 講義やテキストが分かりやすいため、理解が深まる
- 分からない点を質問できるため、学習効率が高まる
- モチベーションを維持しやすい
詳しく見ていきます。
合格までのスケジュールに沿って学習すれば良い
通信講座なら合格までのスケジュールに沿って学習すればOKです。
通信講座は初学者がスケジュールに沿って学習すれば合格できるよう、講座が組まれています。
スケジュール管理を気にせず、勉強だけに集中できます。
講義やテキストが分かりやすいため、理解が深まる
通信講座の講義やテキストはプロが作っているので、理解が深まりやすいです。
学習効率が高まるので、忙しい時間の中でも効率よく学習できます。
分からない点を質問できるため、学習効率が高まる
分からない点を質問できるのも魅力です。
独学者が挫折するポイントの1つは「教えてくれる人がいない」ということです。自分で調べても分からないと、投げ出したくなってしまいます。
通信講座なら、自分が分からないポイントも納得できるまで丁寧に教えてくれるので、学習効率が高まるでしょう。
モチベーションを維持しやすい
通信講座はモチベーションを維持しやすいです。
やるべきことが見えるからです。
独学者は手探りで勉強しなければなりません。通信講座であれば「これをやれば合格できます」と明示してくれるので、安心感もあります。
合格特典をつけている通信講座もあるので、独学に比べモチベーションを維持しやすいでしょう。
通信講座は1万円から~4万円ほど。
「独学より費用がかかる」
と思うかもしれません。ただ、自分にあった通信講座で格安のものもあります。
また、圧倒的に違うところは「勉強にだけ集中できる」ということです。
先に述べた通り、独学だと勉強以外にもやるべきことがたくさんあります。通信講座なら、そのような手間を一切カット。さらに、合格のために様々なサポートを行ってくれます。
勉強に集中できるため、効率がぐんと上がります。合格に一気に近づくことができることができるでしょう。
「忙しいし、少しでも面倒なことは減らしたい」
という方は、迷わず格安の通信講座に投資しましょう。
宅建試験に独学で受かった人のまとめ
ここまで、宅建試験に独学で受かった人について述べてきました。まとめると以下のようになります。
- 独学での合格率はかなり低い
- 独学で受かるには勉強方法とコツをおさえる必要がある
- 独学で受かるための費用は約1万円
- 独学が難しい場合は迷わず通信講座を受講する
宅建試験に独学で合格している方は、100人に1人~2人だけです。このことからも、宅建試験に独学で受かるのは容易ではないことが分かるでしょう。
独学で受からない一番の要因は「継続できない」ことです。
宅建は非常に難しい専門用語が並ぶ上、範囲が膨大なので、みな諦めてしまうのです。
「宅建に落ちて1年を棒に振りたくないけど、費用はそんなにかけられない…」
という方は、通信講座の受講するといいでしょう。独学で学習するより、ぐんと学習効率があがりますよ。
当サイトでもおすすめの通信講座を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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