今回は宅建試験の勉強にノートが必要かどうかを解説します。
合格するためにできることがあれば、色々やっておきたいですよね。しかし、忙しい中でいろいろ手を出してしまうと、かえって効率を落としてしまうこともあります。
そこで、今回はノートが必要かどうか悩んでいる方に、次のような点を解説します。
- 宅建試験の勉強方法でノートは必要!?
- 宅建試験の勉強で合格者は宅建ノートを作っているのか
- 宅建試験の勉強でノートがどうしても必要という人 など
それでは、具体的に見ていきましょう。
宅建試験の勉強方法でノートは必要!?
宅建試験の勉強法では、基本的にはノートは必要ありません。
「情報を整理したほうが覚えやすくなるのでは?」
という方もいるでしょう。確かにその通りです。それでもノートが不要なのは、理由があります。
詳しく見てみましょう。
基本的にノートは必要ない
宅建試験では基本的にはノートは必要ありません。
過去問・テキスト・模擬試験だけで十分だからです。私も、ノートは一切作りませんでした。
ノートは情報を整理するのに便利ですが、次のようなデメリットもあります。
- 作るのに時間がかかる
- テキストに要点がまとまっているので、写す意味がない
ただでさえ勉強時間が膨大な宅建です。ノートを作ると時間がかかり、かえって学習効率を落としてしまう可能性があります。
もしノートを使いたい方は、テキストに書かれていない内容(補足や最新情報)に留めるようにしましょう。
宅建試験の勉強で合格者は宅建ノートを作っているのか
宅建試験を勉強する際、多くの合格者は宅建ノートを作っていません。
理由は「かえって学習効率が落ちるから」です。
そもそも、ノートはなんのために取るのでしょうか?
- 頭に入ってない情報を後で見直すため
- 情報を整理するため
このことを考えると、テキストで事足りことが分かります。宅建試験用のテキストは、プロが初心者も理解できるように、あらゆる情報を網羅し、整理して掲載してくれています。
つまり、テキストから情報を写し取り、あえてノートに書くのは時間の無駄だとも言えるでしょう。
もし作っていたとしても、最新情報のメモや頭の中を整理するために活用する程度です。
こういった理由から、当サイトでは宅建用ノートを作成することをおすすめしていません。
宅建試験の勉強でノートがどうしても必要という人
「でも、どうしても宅建試験用のノートを作って勉強したい」
という方もいるでしょう。
当サイトではおすすめしていませんが、オリジナルのノートはデメリットばかりではありません。上手に活用すれば、自分のためだけの、立派な教材にもなります。
そこで、ここではノートの正しい作り方や注意点について解説していきます。
ノートの作り方と内容
どうしてもノートを作りたい方は、まずポケット型のノートを用意しましょう。
ノートの作成する利点は「いつでも見返せる」ことにあります。せっかく作ったノートも、持ち歩けないようでは意味がありません。手軽に持ち運べるサイズにしておきましょう。
ノートに書きこむ内容は、次のようなものに留めておきましょう。
- テキストに載っていない最新情報や補足
- 理解が難しい内容を分かりやすく説明している言葉(解説や講師の説明など)
- 自分が理解できない点
これらを書いておくと「調べる時間を短縮」することができます。
「この前調べたサイトはどこだったかな」
「動画の内容は何分何秒のところにあったかな」
「理解してない部分はどこだったかな」
このような手間をなくし、開けば分かるようにできるのが、ノートを活用する最大の魅力。
テキストの内容や過去問を丸写しするのは、時間を捨てているのと同じです。絶対にやめましょう。
分野別宅建ノートの作り方
次に、分野別の宅建ノートの作り方について見てみましょう。
権利関係
権利関係は専門用語が多いうえに、内容が複雑なので、ノートで図解にするといいでしょう。登場人物ABCを書き、お互いがどのような関係になっているのか…をノートで明らかにしておくと、直感的に理解することが可能です。
宅建試験でも、図解で解答する…という手法が有効ですので、日ごろからノートで図解しておくと、問題を効率的に解けるようになりますよ。
宅建業法
宅建業法は、制度ごとの微妙な違いをノートにメモしておくと良いでしょう。
「手付金と中間金の違い」や「案内所の設置義務者」など、混同して覚えてしまいがちな制度がいくつかあります。
内容を比較して記述することで、制度を正確に覚えることがでるようになるでしょう。
法令上の制限
法令上の制限は、とにかく覚えることが多いので、語呂合わせや簡単な図表を書くといいでしょう。
用途地域や用途制限などの内容を、いくらテキストに写しとっても時間の無駄になってしまいます。
「法令上の制限は暗記しやすくするための内容を書く」
このことに徹してノートを作ってください。
税・その他
税・その他は小難しい専門用語が多いので、用語に関する簡単な解説をノートに記述しておくといいでしょう。繰り返し見ることで覚えやすくなります。
また、ここは統計などの最新情報が出てくる分野でもあります。絶対に見逃してはいけない情報なので、キャッチした際は必ずメモしておきましょう。
宅建のノート作りでやってはいけないこと
宅建のノートづくりで絶対にやってはいけないのは、次の3点です。
- 最初から綺麗にまとめようとする
- テキストを丸写しする
- 理解できている点も記述する
見やすいに越したことはありませんが、最初から綺麗にまとめようとすると、ノートづくりに時間がかかり過ぎてしまいます。分かりやすい表現や理解できていない点の記述は、メモ書き程度にとどめておきましょう。
また、テキストの丸写しは時間の無駄です。手数をこなして暗記したい方は、テキストのコピーを壁に貼り付けたり、持ち歩けるようにして見直すようにしましょう。
ノートはあくまで「自分の理解を補助する」程度のものです。入れ込んで時間を費やしてしまっては、学習効率がかなり落ちてしまいます。
基本はテキスト・過去問・模擬試験だけで対策しておきましょう。