今回は宅建の過去問で満点を取らなくても合格できる理由について解説します。
このように躍起になっている方はいませんか?
やり方によっては、逆に学習効率を落とす可能性もあります。
せっかく頑張るなら、合格につながる効率の良い勉強をしたいですよね。
そこで今回は、独学3ヶ月で1発合格したA・マキタが次の点について解説します。
- 宅建の過去問で満点を取らなくても合格できる理由
- 宅建の過去問で満点を取らない合格勉強法
- 宅建の過去問で満点を取る分野・取らない分野の合格勉強法
- 宅建の勉強で満点を取らない簡単な合格法
この記事を読めば、過剰な労力を宅建に注がず合格できます。
ぜひ最後までご覧ください。
宅建の過去問で満点を取らなくても合格できる理由
という方がたまにいますが、そんな必要はありません。
必要以上に勉強に労力を注ぎすぎると、途中で燃え尽きてしまう可能性があります。
そうならないためにも、宅建で満点を取らなくても合格できる理由について解説します。
理由①:合格者は取れる問題をしっかり抑えてる
満点を取らなくていい1番の理由は、重要ポイントを押さえて勉強すれば、十分に合格圏内に届くからです。
宅建試験では宅建士として欠かせない基本的な知識を問われるため、7割が過去問の焼回し。
そのため、合格者は出題率の高い問題に絞って集中的に勉強しているのです。
合格者は出題率の低い過去問を間違えた場合でも、流し見程度であまり深追いしません。
全て勉強しようと思うと、時間がいくらあっても足りませんし、落とせない問題も落としてしまう可能性が高くなります。
そういった意味でも取れる問題はしっかり抑えられるように注意が必要です。
理由②:合格者は過去問の捨て問題は無視してる
合格者は、出題率が低い問題は切り捨てています。
出題される可能性が低い知識よりも、出題率が高い知識を勉強したほうが、得点が伸びやすいからです。
税・その他は「10年に1度」しか出題されないような部分もあります。
重箱の隅をつつくような勉強方法は合格から遠ざかってしまうので、やめましょうね。
理由③:そもそも過去問は満点を取るものではない
宅建試験は、学者になるための勉強ではありません。試験に合格するための勉強です。
試験に合格できれば良いので、過去問で満点を目指して勉強する必要はないのです。
理解度を測って、知識を深めた結果、満点に近づいていく感じです。
答えを覚えていたり、正答数に終始したりする解き方では全く理解は深まりません。
点数にこだわって過去問を解いている方は、全く身になっていない可能性があります。今一度、過去問を解く目的を考え直しましょう。
宅建の過去問で満点を取らない合格勉強法
では、満点を取らずに合格するには、どのように勉強したらいいでしょうか。
ここでは、その具体的な方法について解説します。
【初期】テキストをざっくり読む
まずはテキストをざっくり読みましょう。
ここで完璧に行おうとすると、テキストを読み終わるまで1ヶ月~2ヶ月かかってしまいます。
特にテキストに「重要」と書かれているポイントなど、出題傾向が高い部分を重点的に読み進めましょう。出題率が極端に低いものは、読み飛ばしてかまいませんよ。
くらいの気持ちでテキストを読んでいきましょうね。
【初期】過去問の問題文の意味を理解する
テキストをざっくり読み終えたら、問題文の意味を解読してみましょう。
宅建試験の問題文は、非常に長く分かり辛いです。
そのため、まずは「正解できるかどうか」ではなく、「何を問われているのか」を読み解けるようにする必要があります。
必要に応じて文章を区切ったり、線を引いたりして、少しずつ過去問に慣れていきましょう。
【初期・中期】分野別に解きまくる
ここまで出来るようになったら、分野別に過去問を解きまくります。
分野別を解く理由は、1つの科目に集中して過去問を解いた方が、効率的に勉強できるからです。
その際「なぜこの選択肢を選んだか」を第3者に説明するつもりで解いてください。当てずっぽうで正解しても、知識を理解していないと、本試験で役に立たないからです。
勉強の仕方を間違えると、合格率が一気に下がってしまいます。時間をかけて、丁寧に解いていきましょう。
【初期・中期】一問一答を解きまくる
スキマ時間には一問一答を解きまくりましょう。
効率的に知識を深めることができるからです。
分野別過去問は選択肢が4つあり、時間に余裕がないと解くことができません。
ちょっとした移動時間や待機時間は、ぜひ一問一答を解いてみてください。
【初期・中期】年度別に解きまくる
ある程度基礎が出来上がったら、年度別に過去問を解きまくりましょう。
実力試しもありますが、時間配分なども把握するためです。
120分かかるので、集中力も必要になります。
集中力を持続できるかどうか、時間内に解き終わることができるかどうかを確かめながら解いていきましょう。
【中期】予想問題は解かない
と思い始める時期ですが、絶対に解かないでください。
予想問題は、理解度を詳しく図るために難しめに作られています。
そのため、出題率が低い問題も多く、無駄な知識を覚えるために時間を割かれてしまいます。
「過去問で合格した」という声は多くても「予想問題で合格した」という声は聞いたことがありません。
予想問題は絶対に手を出さないようにしましょう。
【中期・後期】模擬試験に挑戦する
基礎が出来上がり、過去問で7割~8割を取れるようになったら、模擬試験に挑戦しましょう。
実力を試せたり、本番の雰囲気を味わったりできるからです。
模擬試験によっては、自分の弱点や総合成績が分かるので、今後の学習方針を見直すのにも役立ちます。
LECの「0円模試」など、無料で受験できる模試もあるので、ぜひ活用してください。
宅建の過去問で満点を取る分野・取らない分野の合格勉強法
宅建試験では、満点を目指す必要はない理由について述べてきました。
しかし、実は4つの分野の中では、満点を目指すべき分野と目指さなくて良い分野があります。
ここでは、満点を目指すべき分野と目指さなくて良い分野について解説します。
宅建業法
宅建業法は満点を目指したい分野です。
比較的難易度が低い上に、50問中20問も配点が割り振られているからです。
簡単だということは、ライバルも点数を取れるということ。この分野の点数が伸びないと、合格することはできません。
満点で当たり前だと言われるほどの分野です。徹底的に勉強しましょう。
権利関係
権利関係は高得点を狙いたいですが、満点を目指す必要はありません。
難易度が高く、満点を目指すと勉強が追い付かないからです
権利関係は14問の配点がありますが、理想は10点です。
最低でも8点取らないと、合格は難しいでしょう。
法令上の制限
法令上の制限については満点を取る意識は捨ててください。
8点という配点に対して、範囲が大きすぎるからです。
最低でも4点取りたいところ。6点取れれば合格に大きく近づけます。
法令上の制限は難解な部分も多いので、完璧にやらないように注意しましょうね。
税・その他
税・その他も満点を目指す必要はありません。
さほど難しくはありませんが、税・その他(5問免除含む)は配点8点に対し、範囲は広めです。
目標点数は4点~6点です。
税制は小難しい上に範囲が広く、入れ込み過ぎると得点を伸ばしづらいので、程ほどにしましょう。
5問免除にあたる問題は、簡単な暗記で解けるものもあります。余裕のある方は、情報をしっかり頭に入れていきましょう。
分野別の勉強時間などについて詳しく解説した記事もあります。下のリンクから飛べますので、よかったらご覧になってみてください。
⇛宅建試験を独学で合格するための初学者・経験者別勉強時間を作るコツ!
【通信講座】宅建の過去問で満点を取らない簡単な合格法
満点を目指さない、効率的な勉強をしたい方は、通信講座の利用がおすすめです。
通信講座の中には「合格点主義」を掲げ、重要ポイントのみを重点的に指導している所もあるほどです。
余計な手間や情報を一切省いているので、忙しい社会人や子育て中の方は、短い時間の中でも効率的に勉強することができます。
多少費用がかかりますが、過剰なエネルギーを注いで不合格になる方が、よっぽどコスパが悪いです。
資格を取れば手当がついたり、より待遇の良い仕事に就いたりできるので、投資分はすぐ回収できますよ。
もし独学で行き詰っている方や効率的な勉強方法が分からない方は、通信講座の利用も視野に入れてみてください。
【まとめ】宅建の過去問で満点を取らなくても合格できる
ここまで、宅建は満点を目指さなくても合格できることについて解説してきました。まとめると次のようになります。
- 満点を目指すと学習効率が落ちて合格が遠のく
- 重要ポイントを押さえれば十分に合格可能
- 分野別の得点率を意識して勉強する
- 独学での学習が難しい人は通信講座を利用する
宅建の合格点は35点~37点と言われています。
50点満点で合格しても、ギリギリ35点~37点で合格しても同じ合格です。
もちろん、満点を目指すことがダメなわけではありません。
満点を目指してしまい、学習効率が下がったり、モチベーションが保てないことが問題なのです。
そうならないためにも、重要ポイントを押さえたり、分野別の特徴を押さえたりする必要があるでしょう。
とにかく資格取得が優先だから効率的に勉強したい!
そのような方は、通信講座を利用しましょう。
勉強することに集中できるので、最短で合格を狙えるはずです。
⇛宅建試験を独学で合格するための初学者・経験者別勉強時間を作るコツ!