今回は宅建試験に合格できる過去問勉強法について解説します。
宅建は過去問が重要だと言われています。それは宅建試験の7割が過去問の焼回しだからです。
そこで今回は、独学3ヶ月で1発合格したA・マキタが次のことについて解説します。
- 宅建試験に合格できる過去問勉強法は?
- 宅建試験は過去問だけでの勉強法でなぜ合格できるのか?
- 宅建の勉強法でおすすめの過去問
- 宅建試験で過去問以外の勉強法
- 宅建試験で【通信講座】は楽に合格できる過去問勉強法
この記事を読めば、過去問を解く理由や具体的な方法が分かります。
宅建試験に合格できる過去問勉強法は?
宅建試験の合格は過去問を正しく解けたかどうかで決まります。
宅建試験の7割は、過去問の焼回しだからです。
ここでは、過去問を使った勉強方法について解説します。
過去問はとにかくやりまくる
宅建試験は1にも2にも過去問です。
冒頭でもお伝えした通り、本試験は7割が過去問を参考に作られているからです。
宅建士として欠かせない知識を出題しているからでしょう。毎年似たような問題を見かけます。
そのため、合格への1番の近道は過去問を解くこと。とにかく解きまくりましょう。
過去問の解き方
過去問には「解き方」があります。
正答数にこだわる解き方では、理解が深まりません。
次のようなやり方で問題を解きましょう。
1肢ごとの正誤を判断する
1つめは、1肢ごとの正誤を判断しながら解くことです。
と、他の選択肢を飛ばすと、正答以外の知識を深めることができません。
必ず4つの選択肢について、正誤を判断してから次の問題へ進みましょう。学習効率が高まりますよ。
誤はなぜ誤りなのかの理由を答える
過去問を解く時は、誤っている理由を第3者に説明するつもりで解いてみましょう。
人に説明するには、知識を深く理解している必要があるからです。
例題を見てみましょう。
以下の問題は令和2年10月の問34です。
令和2年10月の問34
- 宅地建物取引士の登録(以下この問いにおいて「登録」という)及び宅地建物取引士証に関する次の記述のうち、宅地建物取引業法の規定によれば、正しいか否か応えよ
選択肢1
- 甲県で宅地建物取引士の資格試験に合格した後1年以上登録の申請をしていなかった者が、宅地建物取引業(乙県知事免許)に勤務することとなったときは、乙県知事あてに登録の申請をしなければならない。
解答は誤×です。
理由
- 宅建士の登録は「合格した都道府県」でしか行えない
- 乙県知事あてに登録申請するのではなく、甲県で登録を申請
- 乙県知事に登録の移転を申請する必要がある
ここまで理由を言えるようになったら、この知識は完璧です。
最初は曖昧でも構いません。理解度を測るために重要な勉強方法なので、確実に行っていきましょう。
解説を読んで解らない時はテキストで確認
過去問の解説を読んでも分からない時は、テキストで確認しましょう。
過去問の解説は短く、補足しきれていない場合もあるからです。
テキストを読み込んでから過去問を解く方がいますが、これはやめてください。
出題率の低い情報についても勉強してしまい、学習効率が下がってしまうからです。
それでも理解できない時は次に進む
テキストを読んでも理解できない時は、諦めて次に進みましょう。
勉強を進めていくうちに、理解できるようになるからです。
宅建の法令にも、前後関係が存在します。ある法令や前提を理解すると、分かるようになる知識もあります。
分からない時はこだわり過ぎずに先に進みましょう。
過去問は5回繰り返したい
過去問は5回以上は解きましょう。10回解けたら最高です。
5回くらい解き終わると、重要ポイントの知識がほぼ定着してきます。
私は3ヶ月で7周しました。毎日2時間、コツコツ取り組めば解けない回数ではありません。
と前向きにとらえて勉強しましょう。
宅建試験は過去問だけの勉強法でなぜ合格できるのか?
宅建試験はなぜ過去問を学習するだけで合格できるのでしょうか?
その理由について見てみましょう。
過去問からの焼き回しが多い
宅建試験は過去問からの焼回しが多いからです。7割が過去問の焼き回しと言われています。
作問者は、宅建士として必ず覚えていてほしい知識を出題してきます。
そうなると、基本的な事柄や重要なものを出題せざるを得ません。そのため、本試験の問題は過去問を焼回しする形になってしまうのです。
これが、宅建は過去問で勉強すれば受かると言われている理由です。
アウトプット勉強法は暗記に向いている
アウトプットする勉強法は暗記に向いています。
情報を出し入れすることで、記憶力が高まるからです。
インプットしても、使わなければ記憶はいつまでも定着しません。
過去問でアウトプットすることで、自然に暗記することができるようになります。
本試験と同じスタイルで勉強できる
過去問を中心に勉強しておくと、本試験の対応力が上がります。
長文かつ回りくどい出題方法に慣れることができるからです。
宅建は知識の暗記だけではなく、読解力が必要です。難しい専門用語を使って、長々と出題してきます。
日ごろから過去問を使うことで問題に慣れておけば、試験でも焦らず解くことができます。
テキストはすべて覚えきれないから
テキストは全て覚えきれないから、過去問中心に勉強するのが効率的です。宅建試験の勉強範囲は膨大です。
中には出題率が低いものや、全く出題されない情報もあります。
その点、過去問は出題傾向の高い問題に重点的に取り組むことが可能です。情報をアウトプットするので、記憶の定着にも最適です。
そのためテキストよりも、過去問は最も学習効率を高められる勉強方法なのです。
宅建の勉強法でおすすめの過去問
さて、ここまで過去問を使った宅建試験の勉強方法について解説してきました。
ここからは、勉強で使うべきおすすめの過去問を紹介します。
分野別過去問(10年分)
まずは分野別過去問です。
私は「宅建士 合格のトリセツ 厳選分野別過去問題集」を使っていました。
2024年版 宅建士 合格のトリセツ 厳選分野別過去問題集 (宅建士合格のトリセツシリーズ) [ 友次 正浩 ] 価格:2750円 |
無駄な情報が少なく、非常に分かりやすかったからです。
詳しい説明が欲しい方には、ちょっと物足りないかもしれません。 しかし、合格するだけの知識は 習得できますので 何も問題ありません。
この本の1番の魅力は、分野ごとに分冊して持ち歩けるので、外でも手軽に勉強できることです。
スキマ時間にもパッと開いて勉強できるので、おすすめです。
2024年版 宅建士 合格のトリセツ 厳選分野別過去問題集 (宅建士合格のトリセツシリーズ) [ 友次 正浩 ] 価格:2750円 |
一問一答過去問(10年分)
一問一答集は「宅建士 合格のトリセツ 頻出一問一答式過去問題集 」を使っていました。
2024年版 宅建士 合格のトリセツ 頻出一問一答式過去問題集 (宅建士合格のトリセツシリーズ) [ 友次 正浩 ] 価格:2200円 |
こちらも非常にシンプルながら、要点をしっかり押さえています。とくに解説が分かりやすかったです。
勿論分冊も可能なので、持ち歩きやすいのもこの本の特徴です。
この一問一答は、見開きで完結しています。パッと開いて3分程度で1問が終わります。そのためスキマ時間を有効に活用できるのが嬉しかったです。
スキマ時間が多い人は、持ち歩いていて損はない1冊です。
年度別過去問(10年分)
年度別過去問は「みんなが欲しかった!宅建士の12年過去問題集」を使っていました。
2023年度版 みんなが欲しかった! 宅建士の12年過去問題集 [ 滝澤 ななみ ] 価格:2860円 |
過去問は「10年分解けば受かる」と聞いたので、ダメ押しで12年分のものを購入しました。
解説が分かりやすいのはもちろんですが、なんと年度順ではなく「やさしい順に掲載」という初心者への配慮がなされた一品。
分厚くて持ち歩けないのが難点でした。しかし、初学者にもおすすめできる一冊です。
最新版を使う
過去問は必ず最新版を買いましょうね。過去のものは、法改正に対応していない可能性があるからです。
最新版のものは、法改前の問題に「これは法改正前の問題です」などの注意書きが記されています。
安いからと言って、古い過去問を買わないようにしましょうね。
無料の過去問
過去問には無料で利用できるものもあります。
例えば「宅建 過去問」というアプリがあります。
無料なのに問題・解説が充実したアプリなので、外出時に重宝しました。
スマホ1台あればできるので、ぜひダウンロードしておきましょう。
私はこの過去問を使ってた
私は勉強開始~終わりまで、一貫して「宅建士のトリセツシリーズ」を使っていました。
2024年版 宅建士 合格のトリセツ 基本テキスト (宅建士合格のトリセツシリーズ) [ 友次 正浩 ] 価格:3300円 |
2024年版 宅建士 合格のトリセツ 厳選分野別過去問題集 (宅建士合格のトリセツシリーズ) [ 友次 正浩 ] 価格:2750円 |
2024年版 宅建士 合格のトリセツ 頻出一問一答式過去問題集 (宅建士合格のトリセツシリーズ) [ 友次 正浩 ] 価格:2200円 |
2023年度版 みんなが欲しかった! 宅建士の12年過去問題集 [ 滝澤 ななみ ] 価格:2860円 |
シンプルかつ分かりやすく、無駄な情報が一切なかったからです。
初学者の私にとって、これほど使いやすいテキストはありませんでした。ただ経験者の方には、物足りないかもしれません。
しかし、 宅建試験は、合格するだけの知識を習得すれば良いだけです。
科目ごとに分冊して持ち歩けるもの嬉しいポイント。外出先でも手軽に使えるので、スキマ時間も有効活用できますよ。
宅建試験で過去問以外の勉強法
宅建試験の勉強では、過去問以外の勉強方法もあります。
ここでは、その方法について見てみましょう。
語呂合わせ
どの勉強でも強力なのは「語呂合わせ」です。ひたすら反復するよりずっと覚えやすいからです。
法令上の制限に出てくる用途地域では、大量の暗記箇所があります。
ネットで検索してみると「ホレホレイチニイチニ」や「カラオケカン」など。キャッチーな語呂合わせが出てきますので、ぜひ活用してみてください。
アプリで一問一答
アプリで一問一答を行うのも有効です。
3分あれば、解答も振り返りもできるからです。
私は、先ほどお伝えした「宅建 過去問」をひたすら外出先でやり続けていました。
進捗率も表示されるので、コツコツやると達成感も味わうことができます。
気になる方はダウンロードしてみてくださいね。
模擬試験を受験する
勉強を始めて2ヶ月~3ヶ月経ったら、模擬試験を受験しましょう。
本番の雰囲気に慣れたり、実力を試したりできるからです。
LECさんでは「0円模試」なんてものもやっていますよ。
無料で受験できるほか、成績表や解説動画も付いています。
0円でここまでのクオリティを実現しているのはLECさん以外には見たことがありませんね。
誰でも受験可能なので、模擬試験を考えている方は申し込みだけでもしておきましょう。
また以下 模擬試験に関する記事もあります。参考にしてみてくださいね。
宅建試験で【通信講座】は楽に合格できる過去問勉強法!
という方は、ぜひ通信講座を活用しましょう。
通信講座は、初めての方でも6ヶ月で合格できるようにカリキュラムが組まれています。重要ポイントや試験の攻略方法も指導してくれるので、独学に比べて効率的に勉強できます。
多少費用がかかりますが、独学で不合格になって1年を棒に振るよりましです。圧倒的にコスパが高いと言えます。
宅建士になったり、手当がついたりすれば、すぐ回収可能な額です。
通信講座は1万円~5万円の間で受講可能なので、手当が3万円付く方は、早ければ1ヶ月で回収可能ということになります。
という方は、当サイトでも通信講座を解説していますので、よければご覧になってみてくださいね。
【まとめ】宅建試験に合格できる過去問勉強法は?
ここまで、宅建試験に過去問で合格するための勉強法について解説してきました。まとめると次のようになります。
- 宅建試験は7割が過去問の焼回し
- 過去問は肢を1つ1つ丁寧に解く
- 過去問で勉強すると学習効率が高まり合格しやすくなる
- 合格への一番の近道は通信講座
合格者の多くは、過去問を中心に勉強しています。宅建はほとんどが過去問の焼回しであることを知っているからです。
このことを知らずに学習を進めると、合格からどんどん大きく遠のいてしまいます。
せっかく合格に向けて努力しているのですから、時間を無駄にはしたくないですよね。
もし合格できるか不安がある方は、一度通信講座の利用を検討しましょう。
あなたの悩みや不安を取り除き、ゆっくり合格に向けてサポートしてくれます。
通信講座を利用して、今年こそは合格をつかみ取りましょう!