今回は、宅建独学者の人が勉強のスケジュールを立てる方法について解説します。
忙しい社会人や子育て中の方が独学で勉強するには、勉強スケジュールの管理が欠かせません。
宅建は勉強範囲が広く、300時間もの勉強時間が必要だからです。
忙しい中で効率的に勉強するには、スケジュール管理や時間配分の仕方が重要になってくるでしょう。
そこで、今回は独学3ヶ月で一発合格したA・マキタが、独学で合格したい方に向けて、勉強スケジュールの建て方について解説します。
【効率的】宅建独学者が勉強のスケジュールを立てる方法
独学で合格を目指したい方は、勉強する前に勉強スケジュールを立てましょう。
闇雲に勉強を行っても、合格することはできないからです。
ここでは、独学で合格したい方のために、スケジュールを立てるポイントについて解説します。
スケジュールを立てる時のポイント
宅建は300時間前後の勉強時間が必要だと言われています。
そのことを踏まえて、スケジュールを立てるポイントを見てみましょう。
いつから勉強を始める?
試験の6か月前までに初めておくと余裕を持てます。
1日に2時間前後の勉強時間で済むからです。
多くの宅建合格者は6ヶ月前に初めています。
余裕をもって勉強したい方は、試験の6か月前から始めましょうね。
合格に必要な勉強時間はどのくらい?
合格に必要な勉強時間は300時間と言われています。
範囲が広く、専門知識もあるので理解に時間がかかるのです。
もう少し多く見積もるなら、初学者は400時間、経験者は250時間程度で良いと言われています。
まずは300時間を基準に勉強を始めてみましょう。
スキマ時間を有効に使うのが大事
社会人や子育て中の方は、スキマ時間の活用が欠かせません。
1日にまとめて2時間の勉強時間を取るのは難しいからです。
移動時間や休憩中など、手が空いた時間を活用しましょう。
1回の時間は短くても、積み重ねれば1日で2時間の勉強時間を取ることは、そんなに難しくありませんよ。
【おすすめ】宅建独学者ための種類別勉強スケジュール
こちらでは独学者のためのおすすめスケジュールを、種類別に見ていきたいと思います。
【期間別】おすすめスケジュール
では、具体的にどのようにスケジュールを立てたらいいでしょうか。
ここでは6か月間で300時間勉強する場合を例にスケジュールを見てみましょう。
1週間のスケジュール
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
休 | 2時間 | 2時間 | 2時間 | 2時間 | 2時間 | 2.5時間 |
仕事のある日は2時間、休日は2.5時間勉強すれば十分に合格を狙えます。
これ以上勉強すると、かえって勉強効率を落としてしまいますので、おすすめできません。
1週間のうち、1日はお休みする時間があると良いでしょう。根を詰めすぎるとモチベーションを維持できず、勉強を継続できなくなってしまいます。
私の場合は、試験の3ヶ月前から始めましたので、これでは時間が足りません。
2時間の決められた勉強時間以外にも、スキマ時間に動画を聞き流したり、アプリで1問1答も行っていました。
それでも日曜日は何もしない日と決めました。毎日勉強していると息苦しくなり、モチベーションが保てないからです。
という方は、1日30分などとルールを決めてやった方が継続しやすくなるでしょう。
1ヶ月のスケジュール
1ヶ月間のスケジュールを考える時は、まずは外せない予定や勉強しない日を先に考えましょうね。
300時間÷6ヶ月=50時間/月の勉強時間を確保しやすくするためです。
予定がある日や勉強しない日を決めれば、おのずと1日の勉強時間も見えてきます。
また勉強しない予備日を決めておくと、突然勉強できない日が出てきても、予備日に勉強することも可能です。
1週間のうちに1日は必ず予備日を作っておきましょう。
3ヶ月のスケジュール6ヶ月間のスケジューリングは
3ヶ月のスパンで考える際は、模試を入れるタイミングを考えるべきです。
模試は実力を試せるため、その後の学習方針を見直す参考材料になります。
模試を行うタイミングは、一通り全分野の勉強が終わる2~3ヶ月頃がおすすめですよ。
時間がかかるので、お休みの日を狙って予定を組んでいきましょう。
下の記事では0円模試など、おすすめの模擬試験を掲載しています。
6ヶ月のスケジュール
6か月間のスケジューリングは、大きなテーマを考えておきましょう。
期間 | やること |
4月~5月 | テキストをざっくり読んで過去問を解く |
6月~7月 | 過去問を解き、分からない部分をテキストで復習する |
8月~9月 | 苦手分野を重点的に行い、カバーする |
6か月間勉強するのであれば、このような流れになると思います。
あくまでモデルですので、ご自身の状況や勉強の進捗状況に応じて、柔軟にスケジューリングを行っていきましょう。
直前期のスケジュール
直前期は弱点の補強に全力を注ぎます。
理解できている部分や新しい分野に力を注ぐと、得点が伸び辛いからです。
直前期は不安になりやすいので、他のことに手を出しがち。あらかじめ弱点の克服を徹底すると決めておきましょうね。
【定期別】おすすめスケジュール
スケジュールを立てる際は、定期別でテーマを持っておくと良いでしょう。
テーマに沿って勉強することで、勉強に取り組みやすくなり、学習効率が上がるからです。
ここでは、先ほど解説した6か月間のスケジュールを基に、定期別のスケジュールを見てみましょう。
【4月期〜6月期】
この時期はテキストを読んだ後、過去問を解きましょう。
最後に問題を解くことで、理解度を測ることができるからです。
このような流れが望ましいです。
特に配点率の高い「宅建業法」と「権利関係」は、重点的に力を注いでいきましょうね。
【7月期〜8月期】
この時期は過去問を解き、分からない部分をテキストで重点的にカバーしましょう。
問題の解き方にも慣れていくためです。
宅建は問題文が長く、回りくどい言い方をしているので、過去問を数多く解いていく必要があります。
テキスト中心に勉強していると、知識があっても問題が解けないので注意が必要です。
【9月期】
この時期は苦手分野を重点的に行っていきます。
4月から勉強してきた方であれば、ほぼ基礎ができあがっているはずです。
と言った場所があれば、重点的に行っておくと、試験で得点を伸ばしやすくなります。
ただし、出題率の低い問題を重点的に勉強すると、得点に結びつきづらくなります。
力を注ぐべき問題をきっちり見極めていきましょう。
【10月期】
直前期まで来たら、過去問で間違えた部分=弱点の補強に全力を注ぎます。
ここまで来たら模試や過去問で35点~40点は手堅く取れるはずなのです。1点でも多く得点できるようにしていくべきです。
また、この時期は、急に不安になったり、緊張したりします。
と焦り、他の事に手を出しがちです。でもそれは勉強効率を下げてしまいます。
試験日まで、弱点を補強し続けることだけを考えて勉強してくださいね。
【平日・休日別】おすすめスケジュール
平日は疲れがちなので、短くしておいた方が勉強効率が良いからです。
その代わりに休日は少し多めに勉強していました。
ここでは、平日と休日のスケジュールについて見てみましょう。
平日のスケジュール
6:00〜7:00 | 勉強 |
7:00〜8:00 | 朝の準備(食事中は動画を見る) |
8:00〜8:30 | 移動時間(聞き流し) |
8:30〜12:00 | 業務 |
12:00〜13:00 | 休憩後30分勉強 |
13:00〜17:30 | 業務 |
17:30〜18:00 | 移動(聞き流し) |
18:00〜19:30 | 風呂•夕食(食事中は動画を見る) |
19:30〜20:00 | 勉強 |
20:00〜22:00 | 自由時間•就寝 |
夜は疲れて学習効率が下がりがちなので、あまり勉強しませんでした。
早起きして出勤前に1時間勉強し、あとはスキマ時間でコツコツ勉強していくイメージです。
ご自身の状況によって変わると思うので、参考程度にご覧になってみてくださいね。
休日のスケジュール
休日のスケジュールは次の通りです。
8:00~9:00 | 起床・食事等 |
9:00〜10:00 | テキストや動画で勉強 |
10:00〜11:00 | 休憩 |
11:00〜12:30 | テキストや動画で勉強 |
12:30~就寝まで | 自由時間(気が向いたらスキマ時間で勉強) |
と思った方もいるでしょう。
休日だからと言って、無理に勉強を詰め込まないのが、勉強を継続させる秘訣です。
休日の勉強時間は「最低2時間半」と決め、それ以外は気分が乗った時だけ勉強しました。
1日に5時間も6時間も勉強しても、勉強効率は上がりません。短い時間で、効率的に学習していきましょうね。
【科目・分野別】おすすめスケジュール
科目・分野別にも勉強時間の目安があります。
ここでは、各分野のスケジュールについて解説していきます。
権利関係のスケジュール
権利関係の勉強時間の目安は約100時間です。
50問中14問も配点されているうえに、難易度が高い分野なので、宅建業法に次いで勉強時間が長めです。
最初はテキストをざっくり読み、少しずつ問題に慣れていきましょうね。いきなり完璧に行おうとすると、すぐに挫折してしまいます。
配点数が多いので、宅建業法と並行して重点的に行っていきたい分野です。
宅建業法のスケジュール
宅建業法の勉強時間の目安は約120時間~140時間です。
比較的簡単な上に、配点数が最も多い分野なので、一番時間をかけて勉強すべき分野なのです。
もし6ヶ月間勉強するとしたら、1ヶ月における宅建業法の学習時間は約20時間ほど。1ヶ月の半分近くを宅建業法に注ぐイメージです。
簡単で覚えやすい分野なので、ライバルも力を注いできます。満点を狙うつもりで勉強しましょう。
法令上の制限のスケジュール
法令上の制限は70時間ほど勉強しましょう。
学習範囲が広い割に配点数が低いので、重要ポイントにのみ時間を注いだほ良いです。
法令上の制限はあまりにも勉強する内容が多いので、独学者の中には挫折する人も続出します。
勉強を始めて2週間~1ヶ月経って慣れたころから、少しずつ勉強を始めていきましょう。1ヶ月に約10時間程度の勉強時間を確保できれば十分です。
税・その他のスケジュール
税・その他の勉強時間は約40時間です。
最も勉強効率が悪い分野なので、あまり時間をかけなくて良い分野です。
また、統計などの問題もあり、直前期に数字を覚えるだけで済む問題もあります。
1ヶ月で6時間前後の勉強時間で済む感じです。
このくらいの気持ちで大丈夫です。1週間のうちに1回テキストを開くようなイメージで勉強しましょうね。
【失敗する】宅建読者の勉強スケジュールの立て方
スケジュールの立て方にもコツがあります。
適当に立ててしまうと、頑張って勉強しても成果が出ません。
ここでは、スケジューリングが失敗する原因について解説します。
勉強を始めるのが遅い
1つは勉強を始めるのが遅いことです。
宅建は300時間前後の勉強時間が必要なので、試験間際ではスケジュールを立てても間に合いません。
独学で合格したい方は、遅くとも3か月前までには、勉強を始めている必要があるでしょう。
という方は、6か月前から始めると楽になりますよ。
スケジュールを立てただけで勉強した気になる
スケジュールを立てただけで、満足してしまう人もいます。様々な調査や労力が必要になるので、スケジュールを立てただけで勉強した気になってしまいます。
スケジュールを立てても、実行しなければ意味がありません。
メモなどに書いてよく見えるように可視化し、見える場所において実行するようにしましょう。
テキストばかり読んでしまう
スケジュールをテキスト中心に立てると失敗します。
テキストばかり見ていると出題率の低い部分も勉強してしまうからですね。
宅建は7割が過去問の焼回し。最初の頃を除いては、過去問を解く→テキストでカバーするという流れで勉強すると効率的です。
スケジュールは過去問を解くことを重点において立てましょう。
過去問の勉強量が少ない
スケジュールの中に過去問の勉強量が少ないと、試験での合格は難しいです。
宅建は7割が過去問の焼回しだからです。
先ほど述べた通り、テキスト中心に勉強していると学習効率が大幅に低くなります。
過去問は10年分解く必要があると言われているので、スケジュールの中に組み込んでいきましょうね。
【まとめ】宅建独学者が勉強のスケジュールを立てる方法
ここまで、独学者が勉強のスケジュールを立てる方法について解説してきました。まとめると次のようになります。
- 独学者はスケジュールの立て方が重要
- 6か月前から勉強を始めると楽になる
- 必要な勉強時間は300時間を目安にする
- スケジュールを立てる際は、各分野の勉強時間なども加味する
独学者にとって、最大の手間がスケジュールの管理です。
勉強時間の目安を調べ、自分でプランニングする必要があるので、その時点で嫌になってしまう人も多いでしょう。
と思う方は、通信講座を利用してみてください。
通信講座であれば、初学者でも6ヶ月で合格できるようにスケジュールが組まれています。
当サイトでもおすすめの通信講座を紹介しているので、よければご覧になってみてくださいね。
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